おにゆり (鬼百合) 

学名  Lilium lancifolium (L. tigrinum)
日本名  オニユリ
科名(日本名)  ユリ科
  日本語別名  テンガイユリ(天蓋百合)、イヌユリ
漢名  卷丹(ケンタン,juăndān)
科名(漢名)  百合(ヒャクゴウ,băihé)科
  漢語別名  
英名  Tiger lily
2007/04/06 薬用植物園 2007/04/19 同左
2023/06/21 植物多様性センター 

2004/07/10 薬用植物園
2007/07/21 同上
2005/08/01 同上

 黄花の変種に、オウゴンオニユリ var. flaviflorum がある。
 ユリ属 Lilium(百合 băihé 屬) については、ユリ属を見よ。
 『大和本草』に、「巻丹{ヲニユリ}」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』23(1806)百合の条に、「巻丹ハ オニユリナリ、一名クルマユリ
仙台 ガウロ防州豫州 ガウル豫州」と。
 北海道・本州・四国・九州・朝鮮・吉林・華北・陝甘・華東・兩湖・廣西・四川・貴州・雲南・青海・チベットに分布。ただし、日本で栽培するものは 古く中国から食用として入ったものであろうという。
 今日では、広く世界中で観賞用に栽培。
 ふつう見るものは3倍体で、種子をつけず、鱗片繁殖あるいは珠芽(葉腋につくむかご)により増殖する。
 1977年以降、2倍体が朝鮮海峡を挟んで、対馬と韓国南部に自生しているのが確認されている。
 日本・朝鮮・中国では、地下の鱗茎を 食用にする。
 中国では、オニユリの鱗茎を薬用にする。
 日本では、生薬ビャクゴウ(百合)は オニユリ、ハカタユリ、Lilium brownii 又はイトハユリの鱗片葉を、通例、蒸したものである(第十八改正日本薬局方)。 
 『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 夏之部」に、「鬼ゆり 末。色赤、大りん、黒ほし有。八重鬼ゆりハ、花せんやう」と。

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